病気と医療について考える~栗野的通信
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ガンで旅だった妻への挽歌と、病気と医療についての考察。
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ホスピスへの入院を決める。
 妻の希望で再入院先はガンセンターではなくホスピス病棟併設の栄光病院にしました。
福岡ではホスピスとして有名な病院ですし、ホスピス長のS医師はクリスチャンでした。
妻がこの病院を選んだのは以前知人が入院していたことがあり、同病院のことをよく知っていたからですが、私もセカンドオピニオン的に相談していたC病院のN病院長からS先生の情報は得ていました。
N病院長と同じ九大医学部の出身だったからです。

 ホスピスに入院すると決めてから妻の容態が激変しました。
入院日を翌日に控えた4月5日は朝から一切食べ物を口にしていないにもかかわらず、夜になってもお粥さえ食べようとせず、眠り続けているのです。
話しかけてもトンチンカンな返事が返ってき、惚けたのではないかと思ったほどでした。

 なによりおかしいのは、いままで時間が来ると厳重に飲んでいた痛み止めの薬を今日は全然飲もうとしないことです。
いつも薬を飲む時間の12時頃、「薬は飲まなくていいのか」と尋ねても、「痛くない」と言って飲もうとしません。
昨日まであれほど痛がっていたのに、もしかすると痛みすら感じなくなったのではないだろうかと不安になりました。

 いつもは私か母がベッドの下に布団を敷いて寝ていたのですが、この日は不安だったので服を着たまま妻を抱えるようにして起きていました。
このまま水分も取らないと脱水症状になるので、なんとか水分だけでも取らせないとと思っていると、夜中2時半頃、やっと目を覚ました。

「水を飲むか」
「うん、飲みたい」
水よりは少しでも栄養があるものをと考え、バーモンド酢などが入ったパイロゲンという健康飲料水を1杯飲ませました。
やはり喉が渇いていたと見え、「もっと飲みたい」と言うので、もう一杯飲ませ、コップを流しに戻しに行った時です。
「うーん、うーん」と叫ぶような呼ぶような声に急いで戻ると、口に手を当てどす黒いものを嘔吐しました。
それは何とも言い様がない程どす黒い色をした血でした。

 直後から激しく痛がりだしました。
「くすり、くすり」と言っているようなのですが、はっきり言葉にならないのでよく分かりません。
それでも薬を要求しているのだろうと、妻の薬箱を持って行き、どれが痛み止めの薬かと聞いても、早く、早くという素振りだけで、もう返事も出来るような状態ではありませんし、薬箱をあさるのですが目も見えていないようでした。
これだろうと思って、なんとか飲ませた薬は、あとで胃薬だったことが分かりました。
私も動転していたのです。

 薬を口にした後も何かをしきりに訴えます。
しかし、言葉にならないものだから、どうして欲しいのかが分からず困っていると、ベッドから降りようとしたので、「トイレか」と聞くと、「違う、座薬、座薬」と言うので、支えるようにしてトイレに連れて行き、座薬を入れてやりました。
その間、本人は朦朧としたままです。

 座薬を入れた後も妙な動作を繰り返します。
脱衣籠の蓋を開けて座ろうとしては閉める動作を繰り返しているのです。
その繰り返し動作を数回見て、やっと私は妻が便座に座ろうとしていることに気付きました。
そして便座に座らせた瞬間、激しく下血です。
先程、吐血した時と同じようにどす黒い血でした。

 でも、それで少しは落ち着いたのか、やっと眠りについてくれました。
後で先生から言われて気付きましたが、それは眠ったのではなく、意識を失っていたのでした。
朝4時でした。
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by kurino30 | 2005-04-13 07:19 | Trackback | Comments(0)
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