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病気と医療について考える~栗野的通信
kurino.exblog.jp

ガンで旅だった妻への挽歌と、病気と医療についての考察。

by kurino30
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入院中に前立腺、胃、大腸ガンの検査をする
 今回の入院では当初から主治医にお願いしていることがありました。
それは手術とは直接関係がない部位の検査です。
具体的には前立腺と胃、大腸の3カ所のガン検診です。

 年に一度は定期検診、といわれていますが、私が胃カメラ検診をしたのは2年前。
大腸カメラはそれよりさらに2年前です。
もしかすると・・・、そんな思いも一方ではありました。
それなのにいままで内視鏡検診を怠ってきたのです。
いや、検査をしなければと思っていましたし、実際に病院に行こうと考えてもいました。
にもかかわらず、いままで行かなかったのは、どこの病院に行ったらいいか迷っていたからです。

 胃カメラも大腸カメラも経験があるのだから、以前かかったところに行けばいいようなものですが、ある疑問を感じた瞬間から足が重くなってしまいました。
それは胃カメラを飲む時に鎮静剤を打つか打たないかということだけです。
それまでは何も感じずに、こんなものだと思っていたのですが、目が覚めた時、自分がそれまで知らないベッドに寝ていたことに怖くなったのです。
これでは検査中に何があっても分からない、ということへの恐怖です。

 不思議なもので、わずかでも恐怖を感じると、もうダメなんですね。
どんなに大したことではない、寝ている間に検査される方がされる方もする方も楽だし、第一苦しい目に遭わなくて済むのだからと、いくら自分に言い聞かせても足がすくんでしまうのです。

 そのため次に胃カメラ検査をするまでに2、3年かかりました。
そして今度は鎮静剤を打つか打たないかを自分で選べる病院を探して(知人に紹介してもらい)検査してもらいました。
 ところが、この医師が下手で、カメラが胃から十二指腸に行く時になかなか入らず、もう十二指腸の検査はいいからやめてくれと言いかけたほど苦しかったのです。
そうなるとますます次は怖くなり、どこにも行けなくなりました。

 だから、わざわざ検査に行こうという気は起きなかったのですが、今回は入院中です。なにかあっても安心、という気も多少ありましたし、この機会を逃すと本当に病院嫌いになってしまうと思いました。大袈裟ではなくて。
その先に待っているものは、発見された時は手遅れです。
それもいいか、と思ったりもしましたが、やはりまだ現世に未練もあります。
早期発見で助かるなら、それに越したことはありません。

 そこで、この機会に前立腺、胃、大腸のガン検診をしてもらうことにしました。
前立腺ガンは最近では血液検査で発見できるようです。
だから、これは取り敢えず採血だけです。
 問題は胃カメラと大腸カメラ検診です。
一応、開腹手術をしているので大腸は一番最後、退院前日にすることに決まりました。
そして先に胃カメラの検査をすることに決まりました。
by kurino30 | 2006-04-12 07:50