病気と医療について考える~栗野的通信
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ガンで旅だった妻への挽歌と、病気と医療についての考察。
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奇跡を信じて。

 私は運命論者でも宿命論者でもありません。
それでも「もしかしたら」と思うことが、時にあります。
友人から気功の先生を紹介された時でした。

 個人的には太極拳や気功を健康のために物真似程度にやったことはあります。
でも、それでガンが治るなどとは思ったことがありません。
だから、友人が気功の先生がいると話してくれた時も、紹介して欲しいとは言いませんでしたし、信じる気にもなれませんでした。
それから数カ月後に同じ友人から再び気功の話を聞いた数日後のことでした。
別の人から同じように気功の先生を紹介しようかと言われました。

 私は何事に付け3度言われると行動を起こすようにしています。
同じ友人から時期を置いて2度、そして別の人から勧められたので計3度勧められたことになります。
これもなにかの縁かもしれない。
そう思いました。
そして妻に気功のことを話しました。
 何事に付け本人が信じなければ効果はないと思っています。
だから、妻がほんの少しでも躊躇したり首を傾げたら止めるつもりでした。
でも、その時、妻は行ってみようか、と言ったのです。

 1月中旬のある日。その日は雨が降ったり止んだりしていました。
私は妻を助手席に乗せ、自宅を朝8時に出て長崎に向かいました。
妻はずっと眠ったままでした。
 ところが、長崎自動車道に入り金立サービスエリアの少し手前で、行く手にきれいな虹を見ました。
虹は高速道路をまたぐような形で、きれいな半円形を描いていました。
大抵、虹はどこかが切れているものです。
ところが、この時の虹はまるで映画の中に出てくるような虹でした。
7色を数えられる程、色は鮮やかでしたし、なにより端から端までくっきりと見えたのです。
 こんなきれいな虹を見たのは子供の頃の記憶にもありません。
その虹の中をくぐるように私達は進んだのです。

 奇跡が起こるかもしれない--。
そんな気になりましたし、そう思いもしました。
そして、そうなることを願いました。
「幸先いいよ」
私は妻の手を握りそう言いました。
それからサービスエリアで1杯のうどんを分け合って食べました。
年が明けてから食欲がなく、ほとんど食事ができなくなっていた妻ですが、この時は「おいしい」と言ってうどんを3分の1程食べました。

 気功治療を終えた後、先生が「思ったより素直だった。必ず治ります」と言ってくれました。
そして昼食に玉子丼をご馳走になりましたが、この時も妻は3分の2程食べたのです。
食欲があるというのは元気な証拠です。
来てよかった。
正直、そう思いました。

 そして、帰り道、また同じ場所で同じように虹を見たのです。
1日に2度も、同じ場所で虹を見たのです。
祝福されている。
本当にそう思いました。

 虹が出ることについて科学的な説明は付きます。
でも、それを私達が見る確率は低くなります。
その時間にそこを通らなければ見えなかったでしょう。
それも逆方向に走っていたら、太陽との位置関係から言って見えてなかったはずです。
しかも、帰りも見る確率はもっと少なくなります。
 普段は奇跡など信じない私ですが、この時ばかりは本当に奇跡が起こるかもしれないと思いました。

 すべてがうまく行っている。
そう思い、2人で喜びました。

ところが、翌日から妻の状態に変化が出ました。
ぎっくり腰のようになり、腰が痛み出したのです。
車での遠出が応えたようです。
私が掛かり付けの整骨院に連れて行きましたが、マッサージもあまり出来ないし、ほとんど治療らしいことは出来なかったし、少しでも体に負担がかかると「痛い、痛い」と泣きました。

 この日以来、妻に腰の痛みが加わりました。
そして「痛い、痛い」と泣くようになったのです。
いままでほとんど弱音を吐いたことがない妻が子供のように泣くようになりました。
こんな弱い妻の姿を見たのは初めてです。
まるで思考も停止したように、痛がり泣く姿に正直腹立たしささえ覚えたほどです。

 とうとう妻の腰は変形してしまいました。
老婆のように曲がったままで延びなくなったのです。

 もし、気功治療に長崎まで連れて行かなかったら・・・。
もしかしたら、私が妻の寿命を少し縮めたのではないか・・・。
少なくとも余計な痛みを感じさせるようにしてしまったのは事実です。
いまでもそのことを悔いています。
同じ場所で1日に2度も虹を見る偶然に出合ったというのに、
奇跡は起こらなかった・・・。
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by kurino30 | 2005-01-24 22:34