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病気と医療について考える~栗野的通信
kurino.exblog.jp

ガンで旅だった妻への挽歌と、病気と医療についての考察。

by kurino30
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退院・・・。
 抗ガン剤の投与継続について説明した後、主治医の口から意外な言葉を耳にしました。
「今回の投与が終われば、一度退院しなさい」
「・・・」
 言われている意味がよく理解できずにいました。
腫瘍マーカーの数値が下がっているとはいえ退院するほど快方に向かっているとは思えなかったからです。
そんな私の思いを察してか、主治医は言葉を続けました。
「ガンが腸の方にじわっと進行しているので、早晩食事が採れなくなる。そうなると流動食しかダメになるし、黄疸も出てくるだろう。だから、今回の退院は自宅で過ごす最後の時だと思った方がいい。厳しい言い方をするようだが身辺の整理をする時間も必要だろう。次に入院する時はもう帰れないと思って欲しい」

 この夜、私は小用が終わった後、便器が真っ赤に染まり驚きました。
血尿でした。
いままでも多少滲む程度のことはありましたが、これほどの血尿が出たのは初めてだけに驚きました。

 それから4日後の3月16日(土)、妻をガンセンターに迎に行き退院しました。
いままでの退院とは違い、今回は妻の顔色も悪く、同室の人達の中でも一番重病人という感じです。
それでも努めて明るく振る舞おうとしている妻がいじらしくて・・・。
by kurino30 | 2005-04-11 10:58