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病気と医療について考える~栗野的通信
kurino.exblog.jp

ガンで旅だった妻への挽歌と、病気と医療についての考察。
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メタボ検診で血尿発見、泌尿科で前立腺の検査
 昨日、ホームドクターの所でメタボ検診を受けた。
メタボ気味ではないのだが、「ミニドックよりいいから一度受けた方がいいわよ」と、ドクターから言われていたので受けることにした。
実は本当の目的はほかにあって、胃カメラ検査をしなければと考え、紹介状を書いてもらおうと思ったのだ。
 ウイルス肝炎の検査も勧められたので、ついでにすることにした。
といってもいつもより余分に採血されるだけだが。

 ここまでは何の問題もなく進み、ドクターの問診を受けている時、看護師さんが側に寄ってきて「先生!」と小声で言う。
大体、人が小声で言う時はあまりろくなことはない。
見ると、看護師さんの顔が曇っている。
手には先程採った尿を入れた試験管を持っている。

 「えっ、血栓? プラス2?」
「すぐ泌尿器科へ行きなさい。症状が出ているときに診るのが一番だから」
 というわけで、泌尿器科専門のクリニックへ紹介状を書いてもらい、その足で行くことに。

 夜中にトイレでたびたび起きることもないし、排尿時に痛むこともないので前立腺にそれほど問題があるとは思ってなかったが、年々、前立腺ガンが増える傾向にあるらしいから少し心配。
血尿が初めて出たのはもう6、7年前。
妻が他界した直後だった。
この時は鮮血がボタボタと落ちたのでさすがに慌てた。
恐らく初潮を経験したときはこんな気分ではないかと思った。

 この時は済生会病院で内視鏡検査までしたが、特に異常は認められなかった。
ただ、その後も時々尿に血栓が混じっているのを確認するようになった。
マズイかな・・・。
そう感じながら、ドクターの説明を聞き、エコー検査、触診と受けていく。
「特に異常は認められませんね」
「右の腎臓はきれい」
「おやっ、左の腎臓にのう胞があるね」
「おっ、結石がある。これが出血の原因かもしれないね。直径8ミリ」

 詳しい検査結果は1週間後に分かるということだが、取り敢えず前立腺ガンの心配はなさそうだということになった。
やれやれ。
安心すると同時に、できるだけ定期検診をする必要があると自覚した。
まずはホームドクターに感謝。
# by kurino30 | 2009-05-21 13:20
毎日を大事に生きるしかない。
 妻の死後6年目に咲いたデンドロビュームの花が、以来毎年咲いている。
特に今年は、昨年株分けして鉢植えを2つにしたので、2つとも咲いた。
株分けして新しい鉢に移した方が早く咲き、元からの鉢の方が後から咲いたが、咲いている期間は随分長かった。

 ところで数日前、バス停で素敵な女性を見かけた。
年の頃は70前後。
花柄の洋服の上下に、似たような花柄の杖を持ち、頭にはつば広の白っぽい帽子。
とてもオシャレな感じがする年配の女性である。
しばらすると、バス停にやってきた男性がその女性に目を止め、覗き込むように顔を見つめたかと思うと
「○○さんじゃない? あっ、やはりそうだ」。
どうやら旧知の間柄らしい。

 程なくバスが来、我々3人は同じバスに乗った。
彼ら2人は私の前の席に座ったので、否応なく会話が耳に入ってくる。
「私は胸のリンパ腺にきているでしょ」
「2か月したらPETを受けようと思っているけど、それで転移していたら仕方ない。手術はしない」
「毎日を大事に生きるしかないもの」
 と女性。

 「私も少し痩せました」
「それで以前履けなかったジーパンが履けるようになったので、この際履いちゃえと思ってジーパンを履きました」
 と男性。

「それぐらいの方がいいよ。前はちょっと太りすぎだもの」
「好きなことをしたらいいのよ。明るく生きたら免疫力も高まるんだから」

 2人の会話を聞くともなしに聞いていたが、どうやら2人ともガンを患っているようだ。
それにしても2人とも明るい。
話もひそひそ話という風ではなく、むしろ声は大きいぐらいだった。

 こういう生き方もあるのだな、と聞いているこちらの方が勇気をもらった。
# by kurino30 | 2009-05-13 12:11
気管支拡張症で通院、定期検査で肝臓に腫瘍が発覚。
栗野さまのお医者さまとの会話に、もの凄い実感を感じました。

私も、今年(02年)の1月によく似た会話を医師と交わしているからです。
主人が、持病の気管支拡張症で通院している大学病院での定期検査の
折りに肝臓に腫瘍が発覚。中期の癌で2カ所あり、ひとつは血管に食
い込んでいるとの事でした。C型肝炎があるので発症は普通の人の7
倍くらいだそうですが、疲労度が高い以外には自覚症状は全く無く、
この定期検査が幸いしました。

年齢(63です)、体力(痩せています)、持病(気管支拡張症)にも
かかわらず、手術時にも担当医が心配した合併症も起こさず、肝臓の
予後は驚くほど良いのですが(外出はまだ近所の散歩と通院くらいで
すが)、やはり急に熱がでたりして気は抜けません。

持病の気管支拡張症は、抗生剤の効かない緑膿菌がいます。その為に
3年ほど通院している大学病院で、 c型肝炎もあるので、飲んでいる
薬の影響を知るための血液検査や定期検査(腹部エコー)を受けてい
たが故に、癌(中期と言われました)を発見することができたと言え
るので(自覚症状は皆無でした。疲労度は高かったのですが、仕事と
昨年の経営の事故のストレスの為だと思っていました)何が幸いする
か分かりませんね。

現在は術後の加療として肝臓に直接注入する抗ガン剤の処置(計8回)
に通院しており、5月23日に加療後の検査をして、その後の計画を相談
することになっています。
身体の他の部分に抗ガン剤が廻らないので、副作用が無いのは幸いです。
# by kurino30 | 2008-09-17 23:15
泣かんでいい、また逢える.
 しばらくアップしていなかったのですが、昔のメールを読み返しながら、妻が亡くなった当時は随分皆から慰められたのだなと改めて感じました。
それと同時に、こんなにも身内をガンで亡くされた人が多いのかということも。

 もしかすると、私が慰められ、励まされたように、当時皆からもらったメールを紹介することは当ブログの読者にも少しは慰め、励ましになるかもしれないと思い、今回から何回かに分け収録することにします。
 頂いた方は私の個人的な友人、知人ということもあり、名前は省きます。


 私もかって両親を癌で失っています。
昔の事ゆえペインコントロ-ルも十分ではなく、随分両親の苦しむ姿が
未だに脳裏に鮮明にやきついております。 
発症から死に至るまで身近にそれを見てきた家族にとっては、
このことは思い出すにも辛いものが有ります。

 日常の煩いの中で日頃は心深く封印している、この深い悲しみが
奥様に関する2回の通信を拝読することにより昨日の事の様に思い起こされました。
いい年をして不覚にも落涙を禁じ得ませんでした。

 でも今こうやって故人の苦闘を思い起こし涙を流す事も故人への
供養ではないかと思います。
そのような機会を与えてくださった貴兄に感謝致します。
 父が薄れいく意識の中で最後に残した言葉は
「泣かんでいい、また逢える」。

 私は宗教は持ちませんがこの言葉には本当にすくわれました。
ちなみに父も膵臓癌でした。
悲しみを乗り越えますますご活躍される事をお祈りいたします。
# by kurino30 | 2008-09-11 23:38
桜が好きだった妻へ
桜が好きだった妻へ_b0039302_11271724.jpg

 桜の季節に入院し、桜と共に逝った妻へ

あの時以来、桜の写真を撮り続けて丸6年

2日後には7年目に入る

残りの人生、いっそ太く短く無頼に生きたい、

と思ってはみるが、小市民の悲しさ

それもできず

かといって聖人君子然と清く貧しく美しく生きることもできず

貧しく、醜く、流されながら、年を経ていく我が身の悲しさ。
# by kurino30 | 2008-04-11 11:37